帰らないのと、帰れないのは違う


米英仏が合同でシリアを攻撃するって、

誰を攻撃するのだろう?

アサド政権の「化学兵器施設」に対する局所攻撃っていうけれども、

イラクのときだって、結局、攻撃の理由となった大量破壊兵器なんてなかったように、

政権が国民を生物兵器で攻撃しているなら、とんでもない話だけれども、

今回のアサド政権による「神経ガス」攻撃だって、どの情報が本当で、どの情報がでっち上げか、わかったもんじゃない。

もう、誰も、米国の「正義」なんて信用していない。

結局、どこの国の争いごとにも、裏で、コマのようにゲームを動かす大国の思惑が動いていて、

彼らは、傷つくことなく、犠牲になるのは、一般市民なのだ。

2012年9月に初めて会った、一緒にMBAを勉強したシリア人の友人は、

当時、「ダマスカス(首都)は、全然平気よ。なんでもないわ」と言っていた。

イスラム教国だけど、夜はナイトクラブで女性もガンガン踊るような、働く女性も多い、とてもリベラルな国だという。

私も、彼女に会って、「イスラム教徒の女性」のイメージが変わった。

でも、その一年で、あっという間に戦局が広がり、深刻になり、

首都に住んでいた彼女の家族は、海岸へと移動したという。

夜中、悪夢で目を覚まし、眠れなくなった彼女と、そんなときは、たわいもない話をして過ごすこともあった。

みんなで海外を旅すると、大抵、入管で「シリア」パスポートはひっかかり(アフリカもね)、冗談を言いながら笑ったものだ。

卒業後、そのままオランダで就職し、今もオランダで暮らす彼女は、「難民」ではなく、幸運だとも言えるけれども、思いがけず、祖国に帰れなくなり、家族とも会えなくなった。

アサドが独裁者なのは、みんな知っている。

でも、政治なんかどうでもよくて、

ほとんどの人は、ただ平和に家族と暮らしたいだけ。

そう言っていた彼女が、

今日、フェイスブックに、昔の綺麗だったシリアの街の写真をあげていて、

このニュースをどんな気持ちで受け止めているのだろうと思った。

「帰らない」のと、「帰れない」のは、違うよね。

“How are you?” とは言えない私が、

「綺麗な街だね。いつか行ってみたいな」と言うと、

彼女は、「いつか案内するわ」と返してくれた。

 


自分と向き合うって?


よく、ヨガのクラスで、

“自分と向き合う”

という言い方を聞くのだけれども、その意味がよくわからなかった。

ここ最近まで。

「三角の光を胸から頭上に動かしましょう」とか、ヨガの先生に言われると、

ついつい、

「いや、光なんかないから」

リラックスどころか、むしろ、イラっとツッコミたくなるタチだからだ(笑)

ところが、2月に酷い風邪を引き、やっと2週間かけて治ったと思いきや、

また、3月にも、全く同じような風邪を引き、また治るのに、2週間かかった。

さすがに、なんでこんな風邪を引くのだろう?と疑問に思った。

そうして、振り返ってみると、日本に帰ってきてから、引いた風邪の全部が、

喉を痛める→鼻水が出る/つまる→咳が出る

のパターンだということに気がついた。

熱が出て、だるくて寝込む・・・とかではないのだ。

何でだろう?と考えてみると、ふと思い当たった。

忙しくなると、喉を潤す時間が少なくなる。

私の場合、唾液が出る菅を舌の切除手術のときに結んでいるので、

以前より、唾液量が減り、喉が乾きやすい。

それは自覚していたので、昔と異なり、常に何かを飲むようになっていたのだけれども、

忙しくなると、その飲み物をとる回数が自然と減るのだ。

だから、喉を痛めて、そこから風邪を引くのだ。

また、こんなこともあった。

去年は、花粉の時期、酷い肌荒れで、肌がボコボコになった。

今年は、みんなが「今年の花粉はヤバい」というのを聞いて、初めて、

「え?私、今年、大丈夫なんだけど」と気づいた。

去年と違うのは、今年は、モリンガパウダーを去年の倍、3gぐらい毎日摂っていたことだった。

私なんて、モリンガを販売する仕事をしていながら、馬鹿正直というか、むしろ、単なるバカで、

自分に効いていることに気づきもしないで、

「モリンガティー飲んで、花粉症治ったっていう人もいるんですよ。私は感じないんですけど」

とか、言っていたぐらいだ(笑)

そう、意外と、自分は、自分の体の変化に気づかない、鈍感なものなのだ。

私の周りの人たちも、「あぁ、言われてみれば!眠りが深くなった」とか、

第三者から問われて、考えて、初めて気づくということが多々ある。

「自分と向き合う」ということは、こういうこと、

「自分に目を向けて、変化を察知する、知る」ということなのかもしれない。

そうであれば、「自分と向き合う時間を少しでも、忙しくても持つ」ということは重要で、そういう数分が日常の習慣にあるのは、とても健康的だと思う。

 


手作り石鹸の資格を取得しました


今年に入り、自分でレシピを作って、実際に作れると、今後の商品開発に役立つかなと思い、手作り石鹸の作り方を基礎から習っていましたが、無事、資格を取得しました。

ガーナでは、他の国では高級なシアバターなどの原材料が手に入りやすく、1年中一定して暑いという気候は、石鹸作りに向いています。

コールドプロセス手法の石鹸ならば、作るのに手間暇かかり、乾燥に1ヶ月かかるので、ガーナだからこそできる付加価値をつけ、世界に通用する商品になるのではないかと思ったからです。

今も、コールドプロセス手法で作る石鹸の会社や、石鹸を輸出している会社もあるのですが、一番輸出量が多い会社の商品は、市販の固形石鹸に比べれば良いけれども、感動するレベルではなく、私に言わせると、まあ値段との兼ね合いでいいかなという感じです。

JUJUBODYの石鹸の工房の質とは、正直、雲泥の差です。

でも、お値段も、うちのは破格に良質の原材料をふんだんに使っているので高いのです(笑)

ただ、この工房、顧客が追い回さないといけないぐらい、カスタマーリレーションが欠落していて、もっともっと海外に輸出できるのに、ものすごくビジネスを逃しています。

きちんとした顧客対応ができ、このレベルの商品が作れたら、もっと輸出できるのではないか?と思い、それには、主体的に私がディレクションを取れるように、もっと石鹸作りについて勉強しなくてはならないなと思ったのです。

実際に、石鹸を学び始めると、石鹸作りだけではなく、油脂の特徴を化学的に考察したり、皮膚学について勉強したり、すごく勉強になり楽しかったです。

教えていただいた先生も、自然療法全般にとても精通していて、私の事業のこと、石鹸作りの目的を話すと、とても親身に、惜しげなく、ご自身の知識をシェアしてくれました。

やっぱり、私はツイているなぁと思います。

アロマテラピーや、クレイも勉強したくなりました。

上手く、自然の力を使って、自分の体を整えていくということは、1日にしてはなりませんが、きちんとした知識があれば可能だということも再認識しました。

もっと、色々勉強して、その方法を伝授できるようになればいいなぁと思いました。

そして、これまで感覚的に感じていた、今、扱っている石鹸のレシピの素晴らしさも、化学的な見地から再実感し、やるねえと、生産者を褒めたたえたいぐらいです(笑)

石鹸作りは、本当に奥深くて、使う油脂、気温、湿度でも、全く違い、

知る人ぞ知る、とても難しいパン作りに似ている気がします。


モリンガパウダー入荷しました!


モリンガパウダーは紆余曲折を経て、

ティーパック状2サイズ、パウダー状80gの全3商品のラインナップに変更になりましたが、本日、無事、工場から入荷しました。

予約販売でお待ちいただいたお客さまへの発送を開始致しました。

温かく見守ってくださったお客さまには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございました。

もうロスカットでもいいかも・・・と、待ってくださる方がいらっしゃらなければ、諦めていたと思います。

ガーナで販売されているモリンガパウダーは、非加熱、殺菌なしのローパウダーなので、

同じようにローパウダーを日本でも販売したいなと思い、現地スタッフに農園や工場にまで足を運んでもらい、深夜、チャットで現場の写真をオンタイムで確認したり、やりとりを行い、

何度、違う生産者(どこもこれまでずっと衛生基準に問題ないという)からサンプルを仕入れてトライしても、

やっぱり、一般生菌数や大腸菌などの衛生基準が日本の食品基準と合いませんでした。

それでいて、直接農園から調達しない、市場から仕入れたものが意外と衛生検査をクリアしたり・・・と、

施設が衛生的に見えても、そうでなくても、

無農薬で栽培しているものは、もうこれは運のようなもので殺菌しないと、菌検査の結果が安定しないと判断しました。

それでも、諦めきれない私は、日本では、海外で作られた2ブランドの非加熱のモリンガパウダーが小売店で販売されているので、どうして衛生基準を合わせられるのだろう?と疑問に思い、UV殺菌しているのかな?(欧米ではOKですが、日本ではUV殺菌した食品の輸入は禁止)と考えてみたり、気になったので、衛生検査までしてみました。

すると、なんと、

一般生菌数大幅超越、思いっきり大腸菌群も検出(笑)

え??? 私が苦労していたのは、一体なんだったの?

と拍子抜け。

日本の工場では、衛生基準に合った原材料しか、そもそも受け入れをしてくれないのですが、

海外の食品を日本に輸入する場合、「輸入業者が安全性を確認すること」となっています。

食品事業を始めるにあたり、当初は暗中模索で、所管轄に電話して問い合わせをしたのですが、この安全性の確認の仕方については、方針も方法も示されておらず、どこでも、

「ご自身で責任を持って安全性を確認してください」の一点張り。

それで、「あぁ、基準通りにして問題があった場合に、行政側の責任になってしまうからか」と理解するようになりました。

そこで、弊社では、衛生検査を全ロット行うことにしました。

日本だとロット毎の衛生検査は当然ですが、海外では、必ずしも全ロット検査しているとは限らないからです。

となると、海外メーカーの示す製品規格書や衛生証明書(同じロットのものでない)だけで安全性確認し、輸入業者が衛生検査を実施しない場合、そのまま日本の衛生基準に合わない商品が市場に流れてしまうことがあるのです。

この辺の商習慣、文化の違いを知っているのか、知らずにスルーしているのか・・・

ちなみに、この2ブランドは、超有名デパートでも販売されています。

デパートは、デューデリジェンスが厳しく、たくさんの書類などを提出するのに、書面上は揃っているからクリアし、流通しているというのにも、ビックリ。

デパートの仕入れ担当者も、そんな事実を知ったら、ギョッとすることでしょう。

いつ、O-157などの食中毒が起きても不思議はないわけですから。

通常、人間は、胃酸でほとんどの菌はやっつけることができるので、私も現地で製造されたものを食べてきて、お腹を壊すこともなかったように、ほとんどの人は、大丈夫です。

ですが、食中毒で深刻な症状になるのは、お年寄りや子供などの免疫力が少ない人。

調子の悪い時や、乳幼児は、生野菜や刺身を摂取しないように、ローフードに対する正しい知識を消費者が持っている場合は、選択肢の一つとして、市場にあっても良いのではないかと個人的には思うのですが、日本は高温多湿になりますし、やはり国が定めた衛生基準をないがしろにはできないし、大腸菌群陽性はまずい・・・

そうして、日本国内で殺菌して、粉砕することになったのですが、

殺菌したパウダーを試してみると、青臭さが抜けて、むしろ、ヨーグルトに入れると前より美味しいかも!と、気に入りました。

この粉砕時の粒度の決定もまた難しく、規格としては同じサイズでも、微妙に大きさが異なったり、その微妙な差でティーパック加工の機械が使えなかったり・・・という問題があり、ティーパック加工に粉を入れるのはサイズのすり合わせがとても難しく、1.2mm刻みの葉をティーパックに詰めることに変更しました。

ティーパック状のモリンガパウダー(細かい葉といった感じですが)は、そのままお湯を注いでモリンガティーにすることも、葉をシチューやサラダなどに振りかけて食べることもできます。

そして、そのまま、スムージーやヨーグルトに混ぜたり、小麦粉と混ぜてお料理に使ったりできるようにパウダー状だけのものも作りました。

日本市場に出回っている、他のブランドのモリンガパウダーなども食してみましたが、産地毎に味が異なり、面白いなと思いました。

ガーナのモリンガは、味が濃く、少量で色と風味が出せるので、パンケーキ、お菓子などに入れるのに合うと思います。

驚くほど、色々なお料理に使えるので、ぜひ、探求してみてくださいね。

 


私も、フェミニスト?


先日、「俺は、フェミニストだ」というイギリス人を相手に議論になった。

フェミニストって、エマ・ワトソンとか、女性の権利がなんたらって主張するヤツでしょ。

なんだか面倒臭い。

と、なぜだか、苛立った。

自分も女性なのだから、女性の権利を擁護、拡大派というのは、私にとっても悪いことではなかろうに。

「女性と男性はまだまだイコールじゃない。 CEOの割合を見れば、一目瞭然じゃないか。女性は、出産などで休まなくてはならない期間があるから、出世しにくい。それは平等じゃない」

私は、企業に勤めていたこともあるけれども、女性だからという理由で不当に評価されたことがあるとは思っていない。

むしろ、「女性なのに、すごいね」と、別に、女性がそれができるからすごいってわけではないと思うのだけれど、好意的に評価されることが往々にしてある。

女性だから得していることも、いっぱいあると思っている。

だから、トータルで見れば、プラスマイナスゼロじゃないかな?と。

「それは、そのポジションを望む女性が、そもそも少ないからよ。私の友人にも、働きたくないから主婦になりたいと言って、主婦になった人がいっぱいいる。性差が原因で正当に評価されなかったと言っている人は、単に仕事ができないだけよ。私は、そんな理不尽さを感じたことはないし、だいたい、女の私が言うんだから、そうなのよ」

と、ついつい食ってかかってしまった。

あとになって、何にそんなに自分はイラついたのだろう?と考えてみた。

よく考えてみたら、新卒後、すぐに働いた銀行では、同期の男性は、お茶出しはしないのに、私も営業職だったけれども、お茶出しは、女性の私たちがした。

いつも、申し訳なさそうに頼む同期の男性に、悪い気は全くしなかったけれども、女性がお茶出しをするという暗黙のルールに、面白くないなと憮然とした想いを抱いたことがあったことを思い出した。

でも、まあ、小汚い男性(笑)がお茶を出すよりも、若い女の子が出す方が、お客さんとしても嬉しいものかと、別になんてことないことだと考え直したものだ。

よくよく考えてみれば、だいたい、一般職、総合職という区分の仕方は、日本特有だし、今では、総合職に女性もいるけれども、一般職に男性はいない。

という、現実を考えると、まあ、確かに「差」はある。

でも、差別と区別は、また違うものだとも思う。

そして、以前観た、英国の公民権運動に関わった女性の物語の映画を思い出した。

女性は、夫の所有物で、離婚すると子供に面会することもできなかった。選挙権もなかった。

これは、明確な、差別だ。

でも、今は、もちろん「差異」はあるけれども、「区別」に近いところで、女性にも可能性は開かれているわけで、確かに、男性よりも努力が必要かもしないけれども、アンフェアだと主張するヒマがあったら、自分で乗り越えられる程度の「違い」だと思う。

だからこそ、この時代で、あえて女性の権利を主張することに違和感があったのだ。

そんなこと、グダグダ言うくらいなら、圧倒的な実績をあげて昇進でもすればいい。

人は、誰しもアンフェアな状況を乗り越える強さを持っていると、私は、信じたいのだ。

苛立ちの原因は、自分の心の琴線を反映していることが多い。

と、同時に、今、子どもを持っても働く女性が増える中で、毎日、お弁当作りのために夜遅くに準備する、朝早くに準備して出かけるという女性の話を聞くと、本当に頭が下がる。

女性が毎日お弁当を作っても、「当たり前」で、男性が、週に1回お弁当作りをしたら「賞賛される」から、やっぱり、確かにそれはフェアじゃない気もする。

機会というよりも、世情が変わっているのに、従来の習慣、思想のせいで、囚われがちなケースはある。

今の日本の働くママは、間違いなく、他のどの国で働くママよりも負担が大きい。

キャラ弁なんてなく、バナナとサンドイッチ持たせれば、十分なお弁当になる欧米の働くママとはえらい違いだ。

日本人は、ついつい頑張ってしまうから、完璧にやろうとして、手を抜けずに、頑張りすぎて疲れてしまうように思う。

そんな女性が、もっと自由に囚われずに生きられるようになればと思う自分は、

なんだかんだ言って、

フェミニストってヤツなのかもしれない。

ちょっと認めなくてはならないかも、と思うようになりました(笑)

 

 


惨状の背景には、大国の影が


先週、1週間お休みをいただき、カンボジアに行ってきました。

タイに住んでいた頃、カンボジアは、タイに出稼ぎに来る人ばかりの貧しい国だと思っていました。

トラックに詰め込められて運ばれていく作業員や、街中で物乞いをしている体の不自由な人も、多くがカンボジアからだと聞いたからです。

でも、実際に訪れてみると、首都プノンペンは、思っていたより、ずっと発展しているように見えました。

街中のカフェやレストランは、どこもFREE WIFIで、データは購入するもので、サービスで提供されないアフリカに比べ、インフラは安く安定していそうです。

人も、みんな優しくフレンドリーでした。

クメール語は、タイ語に似ていて、街の雰囲気も、高いビルがタイよりは少ないことを除けば、似ています。

でも、ちょっと郊外に向かうと、赤土に新緑が映え、埃と喧騒とが混じり、その風景は、どこかガーナを思い起こさせました。

シェムリアップでは、アンコールワット遺跡群の観光絡み以外の産業はないようですし、プノンペンにもおしゃれな小売店はあっても、客足は少なく、内需はまだまだこれからのようです。

カンボジアといえば、思い浮かぶ悪名高いポル・ポトによる大虐殺が行われたのは、1975年から1979年までの3年8ヶ月。

知識層を中心に国民の4分の1が虐殺されました。

外国人はCIAのスパイという罪を着せられ、メガネをかけた人は、知識層とされ連行され、暴行、自白を強要、処刑されました。

どこか遠い国で内戦や虐殺が起きると、その前のコンテクストを知りもせずに、

「なんて野蛮な」

と、非難しがちですが、実は、そこに至る過程があります。

その多くの場合、裏に大国の動向と思惑があり、実際には、新興国の多くの惨状が、チェスのコマのように動かされた影響や結果だったりすることがほとんどです。

アフリカでも、中東でも、アフガニスタンでも・・・

ベトナム戦争中、戦火から逃れカンボジアに入るベトナム人を狙い、米国はカンボジアを激しく空爆しました。やがて空爆は全土に渡り、犠牲者は、数十万人に及んだそうです。

(私は、恥ずかしながら、アメリカがカンボジアも空爆していたことを知りませんでした)

そんな混乱の中、反米を掲げたクメール・ルージュの革命が、市民に歓迎されたのでした。

それが、まさか大虐殺に向かうとは、市民は誰も知らずに。

タイへ逃れようとする人を防ぐために、当時、タイ国境沿いには、地雷が埋められ、

現在も人口の70%が雇用がなく、仕事を求め、タイに渡ろうとする人が犠牲になっているそうです。

バンコクのプロンポン駅で、いつも舗道を這っていた両足を腿から失くしたあの物乞いの男性も、その一人だったのかもしれません。

一人では遠くに移動ができないのに、気づくと毎日そこにいて、気づくといなくなっている物乞いの人々は、マフィアに管理され、そこに「出勤」させられていました。

集めたお金のほとんどは、没収されるので、お金を与えるのは、マフィアを増長させるだけだと言われたことがあります。

足元を這う彼の異様な姿にギョッとしたものですが、

誰が、地面を這い、生命を維持するだけの最小限の食料で繋ぐだけの人生を欲するでしょうか?

ベトナムのカンボジア侵攻を機に、ポル・ポト政権はタイ国境地帯に逃れ、虐殺が明るみに出たのちも、欧米諸国は、正規政権として認め続け、国連の議席もクメール・ルージュに与えていたそうです。

クメール・ルージュに武器を提供していたのも、ベトナムと敵対する米国でした。

その後も混乱は続き、カンボジアに平和が訪れたのは、1991年。

まだ20年にもなりません。

弾薬がもったいないので、乳児は、木に打ちつけて撲殺して捨てたという大きな穴からは、雨期になると、地面から新たな骨が発見されるそうです。

今は、のどかな公園のようにベンチが配置されたkilling field では、神妙な顔持ちの外国人観光客とは対照的に、カンボジア人の小学生たちがワイワイと賑やかに走り回っていたのが、なんだか逆にホッとさせられました。


バレンタイン作戦


昨夜遅く、一本の連絡が届く。

「大変だ。また、うちの土地で誰かが何か建て始めた」

現在、登記中の土地は、これまでも何度か誰かが「購入した」といい、建物を建て始めたところを見つけては、破壊していた。

ガーナでは、土地を不法に実行支配して手に入れるトラブルが後を立たない。

9エーカー(約1万1000坪)あるので、柵を張るにも結構な費用になるため、角に壁と道路から見える場所に標識を立てていた。

近所の人たちと仲良くなったので、不審な動きがあると、連絡をくれる。

どうやら、また同じ人物が、自分の土地でもないのに第三者に売ったらしい。

「しかも、今回は、うちの標識も外し、コーナーウォールも破壊しやがった。

一線を超えたな。

オレは暴力は嫌いだけど、ここは武力行使できるところを見せておかないとナメられる。もっと早くにしておくべきだった。

友達の友達がNational Security に勤めているっていうから、明日朝一番に一緒に脅しに行ってくる」

「そうだ、そうだ。しばいてやれ」

という私に、

「今回は脅すだけだ。何もしない。

だけど、何でも奴らは、ものすっごく気性が荒くて怖いらしい。

それだけで済むか、オレにもわからない」

そして、本日、また一本の連絡が。

「オペレーション・バレンタイン(バレンタイン作戦)だ」

イ、イカつい・・・

ワイルドだ・・・

さすが、本物のNational Security だけに、強そうではないか。

しかも銃も持っている。

バレンタイン作戦と聞いて、可愛らしくチョコレートをどうあげようかという話だと思ったら、大間違いですよ。

 


国産だと思ったら、大間違い


私は、ハチミツが大好きです。

シングルオリジン(蜜源が一つのもの)のハチミツを何種類も常備して、楽しんでいます。

おすすめは、たんぽぽとレザーウッド。

一般的な百花蜜(色々な蜜源が混ざったモノ)や、アカシアなどとまた違ったハチミツの味わいに、ハチミツって奥深いなと大好きになりました。

先日、日本の養蜂家の方とお話する機会があり、国産ハチミツの実態について教えていただきました。

今、日本ではハチミツが以前の半分ぐらいしか収穫できないそうです。

それは

農薬のせい。

ハチが飛行するのは、だいたい2キロ圏内。

その周辺が汚染されていると、ミツバチは、巣箱に戻る直前に生き絶えて死んでしまうのだそうです。

その姿を見ると可哀想でねぇとおっしゃっていました。

日本でも、かつてはシングルオリジンのハチミツがとれたそうですが、今はもう難しくなっているそう。

また、国産ハチミツの中に、

中国産ハチミツが混ぜられていることもあることをご存知でしたか?

例えば、国産ハチミツ51%、中国産ハチミツ49%、

これでも国産と表示できてしまうのです。

一般の消費者があまり知らない食品産地表示の穴です。

だから、私は、そのメーカーをよく知っていて、絶対に混ぜていないと思えない限り、

外国産のハチミツをニュージーランドやヨーロッパ産のハチミツを好んで選んでいます。

この養蜂家さんは、

「天然のものに、うちは絶対に混ぜ物なんかしない。これは社長のポリシーだから」

ぜひ、養蜂場を見に来てくださいとおっしゃっていました。

花の時期に合わせて、転地しながら養蜂するそうなのですが、

何分、天然モノですから、ミツの量は不安定。

大変な上に、稼ぎにならないので、代が変わると商売を閉じてしまう養蜂家さんも多いそうです。

それでも国産ハチミツを守りたいので、健康商品事業なども一緒に行いながら、国産ハチミツの養蜂事業を続けてられているそうです。

ちなみに、「山田養蜂場は、養蜂なんかしていないよ」と(笑)

4-6月、岐阜の養蜂場で養蜂をしているそうですが、実際に足を運んで、本物の国産ハチミツ食べてみたいなぁ。


目指す世界


今回の化粧品展で気になったのは、日本で販売代理店を探していた2社。

自社ブランドを展開するトルコのオリーブ石鹸メーカーと、アボガドのスキンケアを展開するタイのメーカー。

オリーブオイル石鹸と言えば、アレッポ石鹸。

私も興味本位で使ってみたことがありますが、確か800円ぐらいで手作り石鹸にしてはリーズナブルで、使い心地もまあ良いかなと思いました。

でも、うちのモリンガ&シアバターソープのほうが保湿力はあるし、いいな(笑)

化粧品展に一人で自ら乗り込んだトルコ人の社長さんは、なんでもこの石鹸をコンテナでアメリカの総代理店に販売していて、とても売れているそうです。

アレッポ石鹸が日本でどれだけ売れているか聞きつけ、やってきたそうです。価格も競争力のある価格だからと。

確かに、思わず値段を聞き直してしまうほど、安い!

石鹸をコンテナで毎月輸出するって、相当たくさん輸出できるので、かなり儲かっているのだろうな(笑)

祖父母の代からオリーブ農園を経営していて、自社で作ったオリーブオイルを元に石鹸を作っており、競争力のある価格が提供できるのだそうです。

ただ、「アレッポ石鹸」は、今でこそブランドネームがありますが、最初は本当に小さく始まったもので何十年もかけて今のシェアを築き上げています。

だから、同じオリーブオイル石鹸が安くもっと品質が良いからといって、そのシェアに取って代わるか・・・というと、ここはマーケティング力なので、そうともいかず、彼が求めているアメリカでの成功例に合致するようなパートナー探しは、想像以上に難しいのではないかなぁなんて、ようやく化粧品業界の構図を理解し始めた私は思ってしまいました。

ちょっと小綺麗な感じではなく、あの、ラップで巻いただけの素朴な風体が、また良いのだろうし。

ブランドって、壊れるのは一瞬でも、築くには時間がかかるものなんですよね。

「シアバター石鹸が一番よ」という私に、「オリーブオイル石鹸が一番さ」という彼。彼もシアバターソープを作っているというので、話も盛り上がり、とても良さそうな石鹸なので、買って試そうと思ったら、こんなにたくさんくれました!

中には、乾燥に6ヶ月かかるもの、オリーブオイルだけ100%!という石鹸もあり、とっても使うのが楽しみ!

実は、石鹸って、昔ながらの方法で、きちんと原材料を使ってつくると、大抵どんなものも良いのです。でも、大量生産消費社会では、それができないのです。乾燥に時間(1ヶ月以上)がかかるし、原材料をちゃんと使うと、どうしてもコストが高くなるからです。

例えば、JUJUBODYのモリンガ&シアバターソープは、乾燥前の重さは約200gで、そのうち、65%がシアバターですから、一個の石鹸で、130gぐらいのシアバターが使用されています。

そんなの日本じゃ高すぎて作れないでしょ。

でも、良いものが売れる、ウケるではないんだよなぁ。

よく、それでナチュラルとか言うよなぁみたいな「なんちゃってナチュラル」がウケるし、そういう気分で良いという人もいれば、こういう時代だからこそ、本物も求めている人も絶対いるはずで、そこにどうリーチするか・・・

昨年からずっと考えていることですで、まだ答えは出ていないですが、最近、少し手がかりを掴み始めた気がします。

もう一社は、タイでアボガド農園を持ちながら、アボガドスキンケアを展開するメーカー。ここも、パッケージがそのままだと日本受けしない上、表現も薬事にかかるし、中身が良くても、このまま販売するのは難しいのではないかなぁと感じました。

でも、いつか農園見に行ってみたいなぁ。

大量生産のおかげで安く誰でも物が手に入るようになったので、それを否定するものではないのですが、これからは、溢れたモノから選択する時代。

良いものが伝わるわけではないからこそ、世界の良いものを伝えていきたい。

よく「40歳、50歳になったら、何をしたいの?」と、特に年上の方から尋ねられることが多いのですが、先のことを決めるのがイヤなタチなので、これまで答えを持ち合わせていませんでした。

でも、実は、会社登記した時に掲げたvision は、最初から今も変わってなかったし、それが結局この先もしたいことだなと改めて気づきました。

良いモノの奥にある、日本とは違って素敵な文化を伝えられるように、そうして、モノを通してその文化に触れた結果、日本での生活が豊かになるように、その向こうにいる生産者も豊かになるように、ブリッジになるようなことをしていけたら良いなと思いました。

まだまだ力不足で、全てをすぐに実行には移せませんが、目指す世界に向けて、今年は、足元をしっかり固められるようにしたいです。

 


本質って何だろう?


先日、幕張メッセで行われた国際化粧品展&化粧品開発展に行ってきました。

中国や東南アジアから出店、見学に来ていた人も多く、会場にはもちろん人が入っていましたが、化粧品展のブースは、初日のまだ早い時間だったせいもあるかもしれませんが、最も入りが良いところでも、この程度(写真左)で、ちょっと脇に入ると、私が以前出店した時よりも、ずっと閑散とした印象でした。

同時に行われていた販促expoの方が賑わっていました。

日本は、物が溢れているから、物よりも、「いかに売るか」が重要視されているのかな。

でも、良いものが売れるわけではないし、売れているものが良いものでもないし(販売者としては売れた物が良い品になるのかもしれませんが)、やっぱり、作り手は、「良い物を作り発信する」ようでありたいなと思います。

今後の容器のアイディアを得たいなと思いチェックしに行ったのですが、石鹸の箱にも使えそうな素敵な包装があり、高そうだなと一個いくらか確認してみると、

なんと、450円。

ギフト用によく使われるタイプですが、石鹸を買っていると思いきや、実際は、箱を買っているなんてケースもよくあります。

中身よりも、容器代が高い化粧品は多いです。

良い中身を良いと思ってもらえるような容器は必要だけれども、大事な中身より容器を優先するのは、本末転倒で、本質からかけ離れてしまっているよなぁと、歩きながら思ってしまいました。

梱包も、過剰梱包が多いし。

そのままゴミになるだけのものに、費やすよりも、中身にお金をかけたいよなぁ。

いかに消費者の注意を引くか、が化粧品メーカーの主関心なのでしょう。

売れなきゃ、商売にならないし、伝わらないし。

でもなんだかそれって・・・と思う私は、甘いのかなぁ。

なんて、資料やサンプルで荷物が重くて凝ってしまった肩をさすりながら、物が溢れ、誰でも情報が発信できる今、物事の本質が見えにくくなっているなと思いました。

ガーナでは、英語で情報検索してもあまり情報が引っかかりません。

なぜなら、日本で溢れる情報は、誰かが意図して発信したものだから。

普通、趣味でブログを書いたり・・・以外に、商業目的なしに、単に情報提供しようなんて人あまりいないですよね。

ガーナでの生活は、物事の成り立ち、システム、基本、本質を私に教えてくれた気がします。

物や情報が溢れる今こそ、自分の目で本質を、価値を判断する力が必要なのだと思います。