目指す世界


今回の化粧品展で気になったのは、日本で販売代理店を探していた2社。

自社ブランドを展開するトルコのオリーブ石鹸メーカーと、アボガドのスキンケアを展開するタイのメーカー。

オリーブオイル石鹸と言えば、アレッポ石鹸。

私も興味本位で使ってみたことがありますが、確か800円ぐらいで手作り石鹸にしてはリーズナブルで、使い心地もまあ良いかなと思いました。

でも、うちのモリンガ&シアバターソープのほうが保湿力はあるし、いいな(笑)

化粧品展に一人で自ら乗り込んだトルコ人の社長さんは、なんでもこの石鹸をコンテナでアメリカの総代理店に販売していて、とても売れているそうです。

アレッポ石鹸が日本でどれだけ売れているか聞きつけ、やってきたそうです。価格も競争力のある価格だからと。

確かに、思わず値段を聞き直してしまうほど、安い!

石鹸をコンテナで毎月輸出するって、相当たくさん輸出できるので、かなり儲かっているのだろうな(笑)

祖父母の代からオリーブ農園を経営していて、自社で作ったオリーブオイルを元に石鹸を作っており、競争力のある価格が提供できるのだそうです。

ただ、「アレッポ石鹸」は、今でこそブランドネームがありますが、最初は本当に小さく始まったもので何十年もかけて今のシェアを築き上げています。

だから、同じオリーブオイル石鹸が安くもっと品質が良いからといって、そのシェアに取って代わるか・・・というと、ここはマーケティング力なので、そうともいかず、彼が求めているアメリカでの成功例に合致するようなパートナー探しは、想像以上に難しいのではないかなぁなんて、ようやく化粧品業界の構図を理解し始めた私は思ってしまいました。

ちょっと小綺麗な感じではなく、あの、ラップで巻いただけの素朴な風体が、また良いのだろうし。

ブランドって、壊れるのは一瞬でも、築くには時間がかかるものなんですよね。

「シアバター石鹸が一番よ」という私に、「オリーブオイル石鹸が一番さ」という彼。彼もシアバターソープを作っているというので、話も盛り上がり、とても良さそうな石鹸なので、買って試そうと思ったら、こんなにたくさんくれました!

中には、乾燥に6ヶ月かかるもの、オリーブオイルだけ100%!という石鹸もあり、とっても使うのが楽しみ!

実は、石鹸って、昔ながらの方法で、きちんと原材料を使ってつくると、大抵どんなものも良いのです。でも、大量生産消費社会では、それができないのです。乾燥に時間(1ヶ月以上)がかかるし、原材料をちゃんと使うと、どうしてもコストが高くなるからです。

例えば、JUJUBODYのモリンガ&シアバターソープは、乾燥前の重さは約200gで、そのうち、65%がシアバターですから、一個の石鹸で、130gぐらいのシアバターが使用されています。

そんなの日本じゃ高すぎて作れないでしょ。

でも、良いものが売れる、ウケるではないんだよなぁ。

よく、それでナチュラルとか言うよなぁみたいな「なんちゃってナチュラル」がウケるし、そういう気分で良いという人もいれば、こういう時代だからこそ、本物も求めている人も絶対いるはずで、そこにどうリーチするか・・・

昨年からずっと考えていることですで、まだ答えは出ていないですが、最近、少し手がかりを掴み始めた気がします。

もう一社は、タイでアボガド農園を持ちながら、アボガドスキンケアを展開するメーカー。ここも、パッケージがそのままだと日本受けしない上、表現も薬事にかかるし、中身が良くても、このまま販売するのは難しいのではないかなぁと感じました。

でも、いつか農園見に行ってみたいなぁ。

大量生産のおかげで安く誰でも物が手に入るようになったので、それを否定するものではないのですが、これからは、溢れたモノから選択する時代。

良いものが伝わるわけではないからこそ、世界の良いものを伝えていきたい。

よく「40歳、50歳になったら、何をしたいの?」と、特に年上の方から尋ねられることが多いのですが、先のことを決めるのがイヤなタチなので、これまで答えを持ち合わせていませんでした。

でも、実は、会社登記した時に掲げたvision は、最初から今も変わってなかったし、それが結局この先もしたいことだなと改めて気づきました。

良いモノの奥にある、日本とは違って素敵な文化を伝えられるように、そうして、モノを通してその文化に触れた結果、日本での生活が豊かになるように、その向こうにいる生産者も豊かになるように、ブリッジになるようなことをしていけたら良いなと思いました。

まだまだ力不足で、全てをすぐに実行には移せませんが、目指す世界に向けて、今年は、足元をしっかり固められるようにしたいです。