めげないタフさ


ガーナでビジネスをするときに、難しいところって、やっぱり一番は、「人」かもしれない。

プラスチック破片を収集して海外(主に中国)へ販売するビジネスを営んでいるガーナ人がいて、スケールアップするために、力を貸して欲しいとやってきたのが約1年前。

現在は、大手飲料水販売会社から、プラスチックボトルの不良品(うまく膨らまなかったものやヒビが入ったもの)を買い取って、破片にして、プラスチック原料として海外に販売している。

ガーナの庶民の飲料水として一般的なピュアウォーター(袋に入ったお水)のリサイクルを行う会社は幾つも出てきていて、リサイクルが進んでいるが、こと、ペットボトルになると、使用済みのペットボトルを洗浄してリサイクルをする会社がまだないという。

ペットボトルの不良品が価値のあるものだと知らなかったから、最初は、燃やして処分していたら、レバノン人に、「なんてもったいないことを!」と、売りモノになることを教えてもらったという。

10年以上このビジネスを営み、今では30人近くを雇用しているという。

現在は、プラスチックボトルの不良品を買取しているが、ゴミとして落ちているペットボトルを資源として使えるようになったら、裾野が広がる。

このペットボトルを洗浄する機械の購入資金の調達、フリーゾーンの活用、現在の契約の見直し、海外の購入者の発掘など、Business Optimazation によってスケールアップしたいのだが、自分では、難しいということだった。

自営業で、屋号の口座も利用せず、決まったお給料を支払うのではなく、必要時に随時引き出し、特に記録もつけず・・・というよくあるガーナのスモールビジネスのやり方。

環境問題を解決するこの手のビジネスであれば、海外の基金に応募し、資金調達も可能だが、申し込みには、100枚ぐらい書類を用意しなくてはならず、煩雑すぎてできないということで、紹介を受けてやってきたという。

ただし、コンサルティングフィーを支払う資金はない。

始めてから相手のコミットメントが変わってしまったり、契約に反することがあっても、結局、裁判云々に持っていったところで返済能力がなければ、お金の無駄になる。現実的には、契約反故があっても泣き寝入りするしかない。

すぐに収益にはならないし、リスクは、色々と考えられるので、どう思うか?という相談を、現地パートナーから受けていた。

社会へのインパクトも大きいし、スケールするビジネスだし、そもそも、こういうBusiness insightの提供で役に立てるような仕事がしたかったのだし、試してみてもいいのではないか?

株式を一部譲渡してもらい、合同で法人を設立し、うちがマネージメントに入るという形でどうか?という方向で調整してきた。

既に、ビジネスの基盤は揃っているし、こういう課題であれば、協力できる。

株式会社の仕組みだとか、今後の運営の仕方(何が良くて、何がダメとか)について、昨日今日の話ではなく、何ヶ月も時間をかけて説明し、相手も、ぜひ、お願いしたいということだった。

先月のガーナ出張は、この件をまとめるのも一つの大きな目的だった。

私も工場を見学し、オーナーに会い、彼の理解とやる気を確認し、問題がないように思えた。

「ガーナ1のリサイクル会社になりたいんだ!」と夢は大きく、会社名も決定し、一緒に頑張ろう!と、写真も撮り、彼自身も、この合併を楽しみにしていた感じだった。

週明け契約というところで、

音信不通に。

恐らく、家族の反対を受けて自分も怖気づいたとか、何がわからないのかわからない(わからない時って、何がわからないのかがわからなかったりするよね)とかが、理由だとは思うのだけれども、何か意見なり、不明点なり、変更希望点があれば、話し合おうという感じでいたのに・・・

う〜ん・・・既に、結構時間かけたけどさ、まあ、動き始める前で良かったけどさ・・・

人を見る目には、ちょっと自信があったんだけど、もうなくなっちゃったよ。

この国で、M&Aとかできるのだろうか?

前の、M&Aの仲介案件も、結局、人でボツになったものねぇ。

アフリカの他の国でビジネスをしている人の話を聞いても、ガーナが一番難しい場所のような気がしてならないなあ。

何度失敗してもめげないタフさが必要だなあ。