モリンガパウダー商品化に打ちのめされたワケ②


そうして、心機一転。

2017年に入り、自己資金で商品化しようと、まずは、工場探しから開始する。

しかし、想像以上に、その工場を見つけるのが難しかった。

まずは、お客様の反応を見たいので、数ヶ月で問題なく売り切れるであろう、少ないロットで商品化を希望すると、「茶葉なら扱える」「もっと細かい水に溶ける粉状のもので包状に入れるのであれば」「健康食品の錠剤であれば」「原料持ち込みは不可」など、工場によって、機械、設備が異なるので、似たような食品を加工している工場でも、「原材料を持ち込み」で、「モリンガのこの粉の大きさ」を、「ティーパック状」に詰めるという3拍子揃った条件を満たす工場を見つけられるのは、とても困難だった。

そこで、社長さんがとても良い人だったので、化粧品作りを協力してくれた会社に相談してみた。

やっぱりなかなかないと言っていたけれど、ようやくある工場を見つけ、手持ちのサンプルを元に、見積もりをいただく。

これなら、なんとか出したい値段で出せるようになるかな。

そして、肝心のモリンガパウダーをどこから仕入れるか?

モリンガオイルを生産している会社は、私たちと同じ若い会社で、品質を重視しており、とても信頼していた。

でも、再度見積もりをとると、数ヶ月前よりも値段が一気に2倍超。現在は、品質改良中で新規のオーダーの受付を停止しており、卸しを再開するのは数ヶ月後という。

JUJUBODYで一番重要なのは、品質。値段は二の次。

良いものであれば、その対価は見合うものであれば構わない。でも、原材料の安定供給に不安があることから、新しい生産者も発掘しておいたほうが良いなと思い、今春のガーナ出張時には、新しいモリンガの生産者に会ってきた。

その中の一人が、クリスマス休暇で滞在したウィーンのクリスマスマーケットで、ガーナから調達したモリンガ製品を販売していたガーナ人から紹介してもらった、ポールだった。

(見えづらいかもしれませんが、私の横奥に人が写っています)

それぞれのサンプルも持ち帰り、試してみると、香りに違いはあるものの、粉の細かさ、色、味はこれまでの生産者のものと全く遜色なく、そして、輸入に必要な書類の提出などにも協力的で、とても対応が早かった。

この写真を見せて、この書類を出して・・・全部ちゃんとすぐに出してくれる。

そんなの当たり前でしょ?新しい取引が欲しいなら当然でしょと思うかもしれないが、他の国ではそうだろうけれども、ガーナでは、これはサプライズに近かった。

掘り出し物のようだと嬉しくなったものだった。

何しろ、見積もり依頼しても、戻ってくるまでに3ヶ月かかることもある。

Eメール?読みませんよ。

そう、ガーナ人は、基本的に、全く商売っ気がない。

ナイジェリア人などは、見た目は似ていても全然違います、この辺りの気質が。もっと商売に積極的。

数枚の書類も用意できないという例も多く、アクラ市内であれば、こちらでドラフトし、確認してもらいサインさせる・・・なんてワザも使えるけれど、遠方ではそんなこともできないので、どれだけresponsiveかという点は、見逃せないポイントだった。

また、彼が、農作機の購入に充当できるように、地元の小規模農家に少額の貸付を行うマイクロファイナンスを提供したり、作物の育て方を指導したり、自前で農協のような活動もしていることも知った。

モリンガは、オーストラリアのオーガニック認証なども持った自分の畑で育てており、ぜひ、一緒に仕事をしたいなと思った。

やってみないとわからないのは、常だけども、トライしてみようと、「よし、今回の商品は彼でいこう」と、ガーナのパートナーとも相談して決定した。