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500名以上の方にお越しいただき、新作発表会を実施


12191938_450205468520138_4073030042835308983_n先週末は、ガーナから初来日したビジネスパートナーのカールと一緒に、神戸のホテルで500名以上の方を前に、JUJUBODYの新作を発表させていただく機会をいただきました。

JUJUBODYの名付け親は、実は、彼。

ガーナで、「魔法をかける」という意味の「ジュジュ」を使い、「体に魔法をかける」という意味を込め、「ジュジュボディ」と名付けました。

アフリカの要素を持ちながらも、エスニック色が強過ぎず、耳覚えがよく誰でもスペルが綴れ、そIMG_1182れでいてコンセプトを体現できる名前・・・この名前を聞き、数時間経った後も耳に残るこの名前に、ビビッときて、URLが使えることを確認してこれでいこう!と話しあったことが、もう1年近く前かと思うと、時間が経つのは本当に早いものです。

こうしてたくさんの方に支えを得て、たくさんの方の前で発表させていただくことができ、感謝の気持ちでいっぱいです。

IMG_1186その後の販売会では、飛ぶように売れていきました。

実際に使用した方から感謝の声をいただいたり、また、「もうステロイドも効かないんです・・・」と酷い赤ギレで血が滲む手を悩んでいた方が、すがるような思いでシアバターを手に取ってくださったり・・・。

少しずつ、あまり日本で知られていない「アフリカの魔法」が広まり、笑顔になる人が増えてくれれば、こんなに嬉しいことはないです。

ガーナの首都アクラでは、外国人を見ると友達になりたくて寄ってくる人が多いのですが、東京では、「誰とも目が合わない、この国では俺は人気がない」と悲しげだったカールでしたが、このプレゼン後、参加者から写真やサインを求められ、ご満悦でした。

大阪、京都、奈良、三重、名古屋と西日本を周りましたが、「どこが一番楽しかった?」という質問に、間髪入れず、「神戸!」と答えており、吹き出してしまいました。

12190902_883239201761211_9040951487935583542_n私もこれまで東京ばかりで日本を旅する機会がなく、初めて行く場所も多かったので、日本の美しさに改めて感動。

インスピレーションを得られるので、やっぱりたまにはこういう時間も必要だなと思いました。

さて、週明けからは心機一転、仕事頑張ろう。


I’m ready


ビジネススクール卒業後、1年ぐらい経った頃に、みんなを寂しくなったクラスメイトがWhatsapp(欧米版LINE)グループを立ち上げた。

クローズドのグループなので、FBには普段投稿しない人や、FBにはあげないような内容も飛び交う。

ちょうど、日本で手術をする前後の頃で、加えるのに電話番号を教えてくれと言われたのだけど、断っていた。その後も何度か誘われたのだけれど、やっぱり断っていた。

なんとなく気分が乗らなかったのだ。

当時は、それがなぜなのか、よくわからなかったのだけれど。

そこで無理強いをしたりせずに、気持ちを尊重して待っていてくれて、よかったなと思う。

何度目かの誘いで、ようやく加わることにした。

キャンパスにいた頃と変わらない掛け合いを読んでいて、こんなにそれぞれ離れた場所にいるのにもかかわらず、まるでリアルタイムで会話しているように声が聞こえてきそうで、なんだかすごく泣けてきた。何でだかわからないけれど、すごく泣けた。

術後、1週間ぐらい、飲食できず、初めて流動食を食べて喜んでいるときに、幸せそうな報告を聞き、そんな小さなことで喜んでいた自分に、彼らの人生は動いているのに、自分だけ止まってしまったようで、なんだかすごく惨めな気分になったことを覚えている。誰かの幸せそうな様子や報告を素直に喜べない自分も嫌だったし、外部からの情報で自分の心が乱されるのも嫌だったのだ。

今、またその輪に加わって昔のように笑えることに幸せだなと思う。

なんで加わっていなかったの?という友人に、”I wasn’t ready”と言ったら、”I get that 100%”と返ってきた。

作りたかったものも、コツコツ積み重ねて、ようやく形になってきた。

images-1新商品とパンフレット類全て揃い、週末にブランドローンチをお披露目できるようになった。長かったような、あっという間だったような。

私は、ようやく、I ‘m readyになったんだな。

 

 

 


Anything is possible


法人を設立すると、諸費用もかかることから、法人化する金銭的なメリットを享受できるのは、だいたい課税所得が700-800万円ぐらいからと言われている。

何の収益もない時点で、製品作りから始まるので、収益計上が何ヶ月も先になるにもかかわらず、すぐに法人を設立したのは、一言で言えば、私の覚悟の見せるためだった。

小遣い稼ぎでやるわけではないと。

製品を製造するには初期費用がかかるので借り入れも必要だし、作るのも、オンラインショップを立ち上げるのも協力が必要だ。

だから、金融機関含め、ビジネスパートナー候補との初めてミーティングでは、いつもビジョンを語った。

こういうことをしてきて、こういうことをしたいんです。そして、こういうふうにしていきたいんです、と。大きなことも、恥ずかしげもなく。

借入もしてスタートアップというと、特に、女性は驚くが、人生、大胆に、賭けなきゃいけない時があると思う。

がかろうじて赤字になっていないだけで大して利幅も乗せていない、面倒なこの案件をみんなよく引き受けてくれたなと思うが、化粧品製造販売会社の方も、Web製作会社の方も、グラフィックデザイン会社の方も、みんな手伝ってくれることになった人たちは、結局「面白そうですね!ぜひ、やりましょう!」と言ってくれた人たちになった。

自分一人のアイデアから始まったものが、支えてくれる人たちに出会って、具現化していく、

ガーナで、プラスチックボトルに入って販売されていたモリンガオイルが(輸送中に漏れてしまう)、日本でJUJUBODY Moringa Virign Oil としてモリンガをモチーフにした綺麗なラベルのスポイト瓶に入った姿を目にした時の喜び。

そして、そのMade in Ghanaプロダクトを見て喜んでくれたガーナのサプライヤーや、ガーナ人たち。

私が感じたのと同じように、モリンガオイルに感動してくれた日本の消費者。

このプロセスほど楽しいものはない。

最近、「一人でやっているんですか?」と驚かれ、返答に詰まることがある。

一人でやっている(従業員はまだいない)けれど、一人ではやっていないからだ。

一人でできることなんて何もなかった。

それぞれの道のプロフェッショナルが手伝ってくれた。家族や友人も支えてくれた。

みんな自分の仕事に対するプロ意識が高いので、その過程は、ガーナでの時に比べ(今も継続的に色々発生してますが)、本当にストレスフリーで楽だった。

最終的な意思決定を全て一人で行わなくてはならないということ以外、大変なことなんて、日本サイドでは何もなかった気がする。

images何の取り柄がなくても、資金がなくても、リソースがなくても、いくつでも、気持ちさえあって行動すれば、何でもできるよ。

There are always ways.

でも、自分でダメだと思ったら、実現しない。

そういうものじゃないかな。


フェアトレードに決まっているじゃないか


新興国ビジネスにつきもののようについてくる「フェアトレード」という言葉。

なんとなく良いもの、ポジティブなものというイメージで、実際に何か思考を巡らす人は少ないのではないだろうか。

フェアトレードとは、直訳すると「公平な貿易」。

フェアトレード・ラベル・ジャパンによると、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指ざす「貿易のしくみ」を いう。

私がこの言葉の意味を考えさせられる場面に直面したのは、2年以上前のこと。ビジネススクール時代に訪問した南アフリカのワイナリーで、ファミリービジネスでワインを生産する経営者が、「フェアトレードワイン」の収益の一部が労働者に還元されたことで、彼のワイナリーで働く労働者の子供の大学進学の学費が捻出されたということを誇らしげに語っていたのを聞いたときだった。

一見、素晴らしい話のようだが、そもそも、「施し」を受けずに、真面目に働き質素な暮らしを営む労働者が、子供の学費を捻出できないというその給与体系に問題があるのではないのか?

と思ってしまったのだ。

15世紀末、大航海時代にポルトガル人が到来し、その後、オランダ人が入植、イギリスに譲渡された南アフリカには(よくあるオランダ→イギリスパターン)、金やダイヤモンドを狙ったオランダ、イギリスからの移民が集まった。現地で話されるアフリカーンス語は、オランダ語によく似ており、おおまかな意思疎通ができるほどだ。

1807年にイギリスがアフリカ人奴隷貿易禁止を打ち出し、1848年にはフランスが、 1863年にはオランダが、米国が、南北戦争の終結に伴い、1865年に奴隷制度を廃止した後も、南アフリカは、人種隔離政策、アパルトヘイト下で、実質的な奴隷制度を1994年まで実施していた。

「南アフリカにはたくさんの民族が住んでいて、それぞれ違う伝統や文化、言語を持っている。それぞれの民族が独自に発展するべきだ。アパルトヘイトは差別ではなく、分離発展である」という多文化主義による合理的な政策と主張し、その建前のもと、様々な立法を行った。

  • 1911年「鉱山労働法」人種により職種や賃金を制限し、熟練労働を白人のみに制限した。
  • 1913年「原住民土地法」アフリカ人の居留地を定め、居留地外のアフリカ人の土地取得や保有、貸借を禁じた。
  • 1926年「産業調整法」労使間の調停機構が設立され労働者の保護立法のさきがけとなるが、アフリカ人労働者は労働者の範囲からはずされた。このため、以後は白人の労働組合のみが労働者を代表することとなった。
  • 1927年「背徳法」異人種間の性交渉を禁じた
    <参照:レナード・トンプソン 『南アフリカの歴史』 明石書店>

その他にも、白人労働者とそれ以外の労働者の雇用比率を規定し、さらに白人労働者は非熟練労働者でもアフリカ人よりも高給を与えられるようにしたり、1970年には白人の工業労働者は平均して、黒人の6倍、白人鉱業労働者は黒人の21倍の給料を得るようになっていたという。

白人には、教育予算を充てたが、黒人に義務教育はなかった。

差別される側の黒人は約2500万人、インド系住民約90万人の約2600万人対して、白人は20%にも満たない490万人程度である。この頃、支配者層は、各人種統計の人口情報が漏洩しないよう細心の注意を払ったという。

これが、奴隷制度でなくて何と言えよう?

この間に、南アフリカは、不当に安価な労働賃金に頼った産業構造が出来上がってしまったのだ。

このワイン業界もその一つだ。

安い労働コストを武器に、安価なワインで欧州ワインと対抗してきたため、農園で働く労働者の賃金水準が低く一定に設定されてしまった。

他社と価格が大きく乖離しては、競争できないから、賃金を上昇させることはできない。そこで、導入されたのが、フェアトレードというコンセプトだ。

このフェアトレードワインは、他の南アフリカワインよりも高くても、その分が労働者に還元されるということを謳っているので、そのワインが高くても消費者からの理解が得やすいというわけだ。

幾つかの期間がフェアトレード認証を行い、フェアトレード商品としてお墨付きを与えている。

フェアトレード商品を買えば、貧しい人たちの役に立ちますよと。

しかし、最近、一朝一夕に変えられない業界構造に一石を投じるための手段だったフェアトレードが、むしろ、マーケティングのために使われ一人歩きしていることもあり、複雑な気分になる。

認証を受けること自体にコストがかかるし、それを保持するのにもコストがかかるのだ。

そのあたりについては、下記の本がわかりやすく説いている。

ある時、パーティーで出会った日本在住のアフリカビジネスを行っているという白人男性に、ガーナで、ガーナ人ビジネスパートナーと起業して、ファッションオンラインショップを運営しているという話をすると、「それはフェアトレードですか?」と問われ、なんとも言えない違和感を覚えたことを今も鮮明に覚えている。

ガーナのMindNET Technologies Ltd のCEOはガーナ人パートナーだし、従業員も皆、ガーナ人だ。ガーナ人がガーナでガーナ人に対して商売をしているのだ。お互い対等な立場で商売しているのだから、フェアなトレードに決まっているだろう。それとも、お金を出して認証を取らないと、フェアトレードではないと思っているのだろうか?なぜ、そんな無駄なお金をかける必要があるのだろう?

そう言っても、彼は、「フェアトレード認証を取るんですよね?」と罪のない笑顔を見せた。

違う言葉を話すもの同士の会話のようだった。

おそらく彼に言わせれば、JUJUBODYのビジネスは、フェアトレード認証を取得していないので、フェアトレードにならないのだろう。

JUJUBODY は、日本の会社が現地と取引を行っているが、基本的に妥当だと思う値段であれば、私は相手の言い値で取引を行っている。他のサプライヤーから調達すれば、半額以下で買えるものも、それに見合う「質」であれば、提示された値段で購入している。色々試したが、価格だけの違いがあると感じだからだ。現地とのやりとりには、私の持つもう一方の現地法人にも交渉に入ってもらう。

外国企業だからって、現地企業に技術伝授するわけではなく、VIVIA JAPANは、すでに良いものづくりをしているサプライヤーを選択し、原材料、製品をピックアップしていて、日本マーケットに合うようにブランディングし最終プロダクトを届けているのだから、最初から、お互い対等な立場だ。

あえて言わなくても、フェアなトレードに決まっているじゃないか。

現地のサプライヤーが世界で販路を広げるためにフェアトレード認証を取りたいというのならば、その協力は喜んでしたい。でも、日本で販売する際に、マーケティングに役立つからとフェアトレード認証を取得するのであれば、私は、その費用を他のものに費やしたいと思う。