一筋縄ではいかない、ガーナの土地購入


ガーナでは、土地はチーフ(族長)に属している。

(このチーフにも、いろいろなレベルがあるのだけれども)

一時期、現金のために、土地を販売し譲渡していたときもあるが、現在では、土地の重要性が認識されるようになり、新たに売りに出る土地、freehold land はあまりない。

一般的には、ガーナでは、イギリスのように、借地権のやりとりで、50年など一定期間、土地を借りて建物を建てて利用するというのが主流だ。

ただモリンガ栽培の農地にするだけではなく、将来的にエコリゾート開発も可能なように、そして、まあ、うまくいかなければ、最悪、売却してもキャピタルゲインが得られるよう資産として価値のある場所、且つまだ高騰していない土地を購入したいと考え、場所を探し初めて半年かかって、「これだ!ここ良い!」と100%気に入る場所を見つけた。

が、購入交渉、手続き、登記にかかり始めて、はや半年。

一進一退で、少しずつ進んでいる。

何にどうしてそんなに時間がかかるのか、外からでは分かり難いけれども、一番の問題は、制度はあるが、その制度が十分に浸透、使いこなされておらず、専門家でも、正しい手続き方法が誰もわからないということだろう。

どういうステップで、何をこなしていけばいいのか、全体像が見えず、専門家でも見解が異なるので、どの意見を信用し追従すべきか判断が難しい。

この点が日本との大きな違いで、アフリカで何かするときの難しさだと思う。

土地の正当な保有者が、その権利を当局に登録をしていない場合も多く、となると、「だれが本当の所有者か」という調査、証明に始まり、また、その保有者自身が公的な身分証明書がない場合もあるし、ガーナでは、80 の言語が話されており、政府機関や教育現場、公文書は英語が公用語として用いられるが、田舎に住む年配者では英語の読み書きができない人もいる。

では、こういう場合、どうアプローチするのが正解なのだろう。

書類を受付に提出すれば、もちろん、手続きが進んでいく日本と異なり、フォローアップしないと、全く進捗していなかったり、書類が紛失してしまったり。フォローアップしていても、そうなるのだから、こちらからこれ以上何ができるだろう?ということもある。

そして、土地の登記は、各州ごとに行うため、現地まではアクラ市内から片道1時間程だが、イースタン・リージョンの当局までは片道3時間。往復6時間はかかるから、行くだけで一日がかり。

その最中に、「この土地を買った!」と、何か建て始める人がでてきたり・・・

ガーナに住み始めた頃、空き地には夜間近づくなと教えられた。

土地を実効支配をされないよう、Land gurad という土地の所有者に雇われた武装した警備員により、近づいた者が発砲されることもあるからと。

売り手が重複して同じ土地を複数者に販売することもあれば、一家族で保有しているものを、一人が他の家族に内緒で売りに出し、現金だけをせしめて、他の家族の同意がないと揉めたり、何の権利も有さない人が勝手に他人の土地を自分の土地を偽って販売したり。

うちの場合、このような問題が起こりうるということは認識して用心していたので、実行支配しようとしたケースは、後者で、問題は何とか解決したそうだ。

代表者だけとやりとりするのではなく、家族全員と面会して、その土地に住む人たちに聞き込みをして、witness となる証人を話し合いの席には同席させていたが、更に、重要な会話は、携帯でも録音することにした。

春までには、手続き終了すると良いな。