勘を大事に


新商品のモリンガタブレットを、今回初めてビジネスパートナーのカールに見せたところ、「これは、ガーナで売れる!」と(プライスポイントが合う必要があるが)言った。

ガーナには、モリンガもあるし、モリンガパウダーもあるけれども、モリンガタブレットはない。パウダーをカプセルに詰めたのは一度見たことがあるかなという感じ。

モリンガを試した人からの実際に健康診断データや検査データが変わった話をシェアしたところ、特に、reproduction、生殖に関しては、ガーナ人は飛びつくと皆が口を揃えて言う。

今回、たまたまクマシのホテルでオーガニック肥料のビジネスをしているという人と出会った。

共通の知人がいて、モリンガに興味があったということで、ビジネスの話で盛り上がった。

彼は、このモリンガタブレットをガーナで販売したいという。

日本で作ったものを現地に持ってくるのは、コストがかさみすぎるので、ムリ。現地でタブレットを生産してパッケージだけ持ってきて、現地で詰める形であれば可能かもと話した。

その後、真剣にディスカッションしようとわざわざアクラまでやってきた。

日本の感覚でいうと京都から東京まで話すために来る感じだ。

モリンガ事業は、現地法人MindNETとは無関係の私のビジネス(sourcing は手伝ってもらているけど)だけれども、カールに同席してもらった。

私が外国人女性で一人ではない(弱者ではない)と知ってもらうためと、現地にいることは少ないから、カウンターパーティーを知っておいてもらうためでもある。

私としては、ガーナでこの商品を売るのは、現地の人の健康のためになるのでやぶさかではないのだけれども、FDA登録など、そのとてつもない大変さが想像できる。まだまだ日本でやるべきことがあるし、自分だけで突進していくつもりはない。

クマシで話していた時には、彼の純粋な興味の示し方に違和感を感じることはなかったけれども、今回は、不自然なくらいカールに自分を売り込んでいるなと違和感を覚えた。

カールが現地人で彼を信用できるかジャッジする立場だからだ。

何度も自分がメディアに出ていることなどを繰り返し、こういうメールのやり取りをしていると見せたり、ストーリー仕立てに自分のこれまでの功績を長々と話すところが、要は、胡散臭く感じたのだ。

「イタリアのXXスクールのMBAを卒業した」と言う彼に、「そこを卒業した友達なら知ってる」とカールが返した時に、「あ、信用してないな」と思った。

あとで、話してみると、ガーナ人は小さなことを大きく話すことがあるが、ネットワーキングビジネスで半年で西アフリカ他国に進出し100万ドル稼いだけど全部持ち逃げされたという話は、まず嘘だと。

合点のいかないことが多く、私も、100万ドル盗まれたところは嘘だろうと思った。

この日の食事も、全部持ってくれるところなんかも、怪しい。

そうして、帰りの車内で、即座に、共通の知人に電話をした。

すると、彼がいうほど、「マブダチ」という感じではなかった。友人も、バックグランドチェックをしてくれるという。
(まあ、一度会っただけで親友のように話す人は多いが)

私たちも、ビジネススクールを卒業して戻りたての、希望に満ちたナイーブな若者でももうない。

これまでに、ガーナで長年ビジネス経験のある近しい外国人が、詐欺師に1億円程騙されて取られたのも目撃している。

そんな搾り取られるお金はそもそもないので(笑)、起こりうる騙され方としては、かなりの量の商品をサンプルとして渡して彼がそれをコストゼロで売りさばき儲けるという形ではないかと思う。

まあ、ただでさえ、在庫が少ないので、サンプリングに、ただで商品なんて渡さないけど(笑)

カール曰く、「彼が良いセールスマンなのは間違いない。でも、これまでの経験上、有能だけど信頼できない人より、無能だけど信頼できる人と働く方がまだましだ」と。

彼と何かすることは、完全にゼロではないけれども、まあ、ないかなと思う。

やっぱり、自分の勘って大事だと思う。