働く女性の難しさ?


アクラから8時間の車の旅も、現地法人MindNET で雇っているドライバーに運転してもらい、車のコンディションが良いせいか、思った以上に快適でした。

朝5時の約束で、ぴったり時間通りに来たので、ビックリ。

内心、5時に来ないだろうから電話かけて、5時半過ぎの出発かと算段していたので、やるじゃないかと感心しました。

早くに出発したおかげで、朝の通勤ラッシュ時間が避けられ、飛ばして、クマシまで4時間ちょっとで着きました。

その道中でも、トロトロとトラックの正面追突(思いっきり、フロントが潰れていたので、かなりの人が亡くなっただろうなと思えるような)後の車の残骸などがありました。

ガーナでは、長距離を公共交通機関を使っての移動は、安全性の面から好ましくないです。

坂の途中やカーブで追い越しをするような、無謀な運転をする人がいるからです。

これまで、カールは自分で運転していたのですが、腰を痛めたことと、運転中にかかってくる電話応対が途切れなくあることもあり、半年ぐらい前からドライバーを雇うことにしました。

渋滞が多いガーナでは、渋滞に捕まっている時間も長く、その間に仕事ができ、業務効率も上がるので、費用対効果を考えると、ドライバーがいるのは良いことだなと思います。

ガーナは、アフリカの中でも、女性の社会進出が進んでいる国だと思います。

政府機関の要職や、一般企業の重役にも女性がついています。

その割合は、日本よりも多いように感じます。

よく、男性社会で女性が働くことの難しさや性差別が論じられますが、私自身、これまでそう感じたことはありませんでした。

同じことをしても、「女性なのにすごい」とむしろ評価されることがあるので、女性であることがマイナスに働くことはないと思ってきました。

でも、最近、ちょっとその意味がわかるような気がします。

日本でもガーナでも、まず「結婚しているかどうか」仕事の場で出会った男性に必ずといっていいほど聞かれます。

オランダでは、同じ質問を受けたことは一度もありません。

なぜなら、その情報は、仕事に全く無関係だからです。

独身だと言うと、なぜか、Available だと思われ、親子ほど年齢も離れていて、共通の話題もないのに食事に誘われます。

仕事上の話ならばいいのですが、そうではないことが多く、こういう微妙な誘いの境界線に悩む、働く日本人女性はとても多いと思います。

一方、欧米では、この境界線がはっきりしているので、とても楽です。

今回、また、ドライバーとのちょっとした出来事を通して、「ああ、女性が上司として働く難しさって、こういうことかなぁ」と思うことがありました。

ドライバー自身、フレンドリーで、私も友達のように応じていました。(まあ、それが悪かったなと、今は思います)

運転中にパーソナルコールを取り、ローカル言語なので、何を言っているかはわからないのですが、揉めているようで怒鳴るので、車の中で声を上げないように注意しました。

他のドライバーの運転に対する文句も非常に多く、その声が感に触るので、落ち着くように何度か言いましたが、I’m sorryもありません。

普段は、ミーティングの場にドライバーが居合わせることはもちろんないのですが、肩苦しいミーティングではなく、農園訪問なので、一緒に見にきてもいいし、待っていても良いという感じで、同行させました。

サンプルの品物を購入しているところ、ドライバーが「マッシュルームを買って帰りたい。15セディなんだ」と言います。

それは、「お金を貸して欲しいということなの?どういうことなの?」と、同意もしないうちに、帰り際、農園側のスタッフにマッシュルームを持って来させたところで、お金をくれというのです。

3ドルちょっと。

金額的には大した金額ではありませんが、少額だからいいだろうと、きちんとしたプロセスを踏まずに、断れない状況にするやり方が気に入りません。

買い物は構わないけれども、自分で買える範囲で買うべきでしょう。

今、持ち合わせがなくて、カバーして欲しいということならわかりますが、small moneyだから、大したことないだろうという感じで、結局、はっきり貸して欲しい、買って欲しいとも言わずに、買わせるその態度に、今後、外国人ゲストを乗せる時に同じことをするのでは?と懸念しました。

しまいには、農園からサンプルとして私が購入したものを、自分はお金を払ってもいないのに、”we share”と言い出したので、「これは私が買ったものだけど、15セディないのに、50セディ、自分で払うの?」と言うと、憮然として、”No problem”といいます。

「何なの、その態度は」と、私の堪忍袋の緒が切れました(笑)

ウェスタンスタイルにフレンドリーに接するのではなく、最初に私が順列をはっきりさせるべきだったのです。

一連の行動について叱責しましたが、彼が青ざめたのは、全部、カールに伝えていると言ったあと。

もう報告してあると言うと、急にオロオロとし始めました。

外国人だからか、女性だからか、これが、カールだったら、同じ行動はもちろん最初から取らなかっただろうなと思い、ああ、女性が管理職である時にナメられるというのは、こういうことかなと思いました。

多分、外国人でも男性だったら、同じ態度はとらないよなと。

最初に、シメないといけなかったなと(笑)

青年海外協力隊で農村部に派遣された女性からは、よくガーナ人は女性に指示されることを嫌うと聞いていたのですが、嫌うというよりも、これまでそういう経験がない人たちは、女性相手だと、ちょっとなめてかかるところがあるのかもしれません。

その後、ルワンダ出張中のカールから電話で叱られ、「今度そんなことをしたら、即クビだ!」と怒られたらしく、意気消沈したドライバー。

翌朝は、しんみりと謝罪から始まり、帰りの道中は、追い越しも少なく、随分とスロードライビングになりました(笑)